愛と生きる喜びを伝える最高にカッコいい女性作家 佐野洋子

公開日:  最終更新日:2014/12/28

佐野洋子
1938年6月28日生まれ(〜2010年11月5日)
画像引用元:asahi.com(朝日新聞社):大人の心、本音で揺さぶる 絵本作家・佐野洋子さんを悼む – ひと・流行・話題 – BOOK

愛と生きる喜びを伝えた作家

 佐野洋子氏は2010年に72才で亡くなった女性作家です。代表作「100万回生きたねこ」などの絵本で一度はその名前を目にした方も多いことでしょう。他にもたくさんの絵本、エッセイを残し、数々の大きな賞を受賞しています。

 「100万回生きたねこ」などの秀作で人生の喜びやせつなさ、愛そのものの大切さを伝えることでさまざまな年代の読者に深い感動を与えた佐野洋子氏ですが、その生きざまはとても潔く豪快でなおかつ優しく繊細な女性だったようです。現代の男性にも尊敬する女性作家として名をあげられるほどのとても優れた作家であり人物です。

息をしていればいいというわけではない

 小さいころに幼い兄弟を次々と目の前で亡くし、またずっと実母との確執を抱え、その母が認知症になってから和解し、介護しながら一緒に暮らしました。結婚は2回。最後の結婚は詩人の谷川俊太郎氏です。母親との確執、崩壊していく家庭の葛藤と苦しみの中、数々の作品を上梓し続け、その類まれなる文章の技量と表現力で人々に人生を考えさせる深い趣の作品を生み出し続けました。

 68才の時に余命2年の告知を受け、自宅での療養生活に入るのですが、ここからが人間・佐野洋子の真骨頂。余命がわかったその日に、あとどれだけ乗れるかわからないずっと憧れていた高級車ジャガーを買いに行き長年の夢をかなえました。

 死ぬまで自分が好きなように生きると決めていた愛煙家の彼女の喫煙室として利用されました。ジャガーを買いたかったのは見栄でもなんでもなくただ、自分が欲しいから、ヘビースモーカーであり続けたのも、闘病することより「自分の日々を生きること」が目的。最晩年に執筆していた「死ぬ気まんまん」というエッセイでは、佐野洋子氏の凄味のある死生観が浮き彫りとなっています。

 「人生の質というものがあるでしょ?ただ息をしていればいい、命がいちばん大事というのはおかしい」、「要するに自分なんて大したものじゃないんですよ。自分が死んで自分の世界が死んだとしても宇宙が消滅するわけでもなんでもない」。これを余命わずかな人間が終始一貫して語り続けます。あるがまま、思うまま自分の喜びを求めて自分の人生を味わいつくし、そして引き際には潔く消え去るのが彼女の理想だったようです。

死ぬ気まんまん

 作家・佐野洋子氏が中味の濃い人生を味わいつくした背景には、生い立ちや生きていくうえで学んだ大切な価値観が大きく影響を与えています。「死ぬ気まんまん」というのは余命わずかな彼女に息子さんから向けられた言葉とのことですが、死ぬことにも意欲を燃やせるほどの強さと精神性を持ち、なにも恐れずすべての出来事を楽しみ、自分を大切に、与えられた人生を満喫して生き抜いた姿がこの言葉に凝縮されているようです。こんなにもカッコいい生き方ができる女性になれたら幸せですよね。

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