何事にも囚われず、風のように自由に生きるジェーン・バーキン

ジェーン・バーキン(Jane Mallory Birkin)
1946年12月14日生まれ
画像引用元:ジェーン・バーキン – Wikipedia
ユニセックスでありながら女性らしい存在感
フランスを代表するベテラン女優・歌手であるジェーン・バーキン。かつてはロリータ路線のアイドルとしてその名を馳せていましたが、今はユニセックスで、どちらかというと「女々していない女性」です。しかし、若い頃の「目に見える、表面的な女っぽさ」を完全に捨て去ってからの方が、むしろ女性らしい魅力を増しています。
バーキンのファッションスタイルは、いたってシンプルです。白いシャツを無造作に着て、下はジーンズ。しかも、ごてごてしたメイクは一切せず、年齢と共にできる肌のしみやしわを隠すこともしません。「女」ではなく、「今を生きる1人の人間」を意識した存在感は、70歳近い年齢となった今、益々輝きを放っているのです。
必要以上に女としての飾り立てをしないから、自然な表情が生きているのです。笑いたいから笑う、泣きたいから泣く。そんな人生を生きていることがわかる顔つきなのです。その表情は、人間としての懐の大きさ、大人の余裕を感じさせ、母のような愛に満ちた存在感を放っています。
しかし、ユニセックスな外見とは逆に、70歳近い現在も恋多き女性であり、愛のある人生を心から楽しんでいます。外見はサバサバした印象であっても、女性であることを決して忘れることはないのです。そんな両極端さが、人々を惹きつけて離さないのだと言えます。
大笑いで幸せを引き寄せる達人
そんな魅力的なバーキンですが、無表情なロリータキャラで売っていた若い頃は、人生そのものも波瀾万丈でした。不倫や最愛のパートナーとの死別など、辛いことが多かったと言います。しかし、ある年齢になり、笑いに満ちた暮らしの大切さに気づいてから、彼女の人生は激変したそうです。「暗い無表情キャラ」とはきっぱり決別し、明るさと笑いを大切にしてからのバーキンはいつしか、幸せを引き寄せる女性になりました。
そんな今のバーキンは、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれる素晴らしい人です。心から楽しそうに、大口で食べ物をおいしそうにほおばり、面白いことに対してはお腹を抱えて笑うその姿が、見ている者を前向きな気持ちにしてくれます。ただそこにいるだけで、見ている人間を幸せな気分にさせてくれるジェーン・バーキンは、「カッコ良くて、天使のような女性」です。