ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの数奇な人生

ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(Jane Mallory Birkin)
1763年6月23日生まれ(〜1814年5月29日)
画像引用元:ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ – Wikipedia
フランス皇后ジョゼフィーヌ
皇帝ナポレオンの戴冠式の絵を見たことはあるでしょうか?美しい衣装を見にまとい中央でひざまずく女性、彼女こそジョゼフィーヌ。ナポレオンに愛され、フランス皇后にまでのぼり詰めた女性です。革命の時代に生まれた彼女の人生は、波乱に満ちたものでした。
カリブ海の島に生まれて
1763年マルティニーク島の田舎貴族に生まれます。当時仏領であったカリブ海の小島で、彼女は海風に吹かれながらのびのびと育ったのです。しかし、1779年叔母の紹介でボアルネ子爵と結婚したことが彼女の人生を大きく変えました。彼女はパリに移り住み華やかな世界を知るのです。ふたりの子供をもうけますが、教養のない彼女は愛されることはありませんでした。
やがて、フランス革命後の混乱の中でボアルネ子爵はギロチンで処刑され、彼女もまた投獄されます。しかし、彼の処刑のわずか5日後、ロベスピエールの失脚により死をまぬがれたのでした。
ナポレオンとの出会い
1795年、ジョゼフィーヌは6歳年下の若き軍人ナポレオンに出会います。その頃上流階級の振る舞いと巧みな話術を身につけていた彼女は、時の権力者バラスの愛人でした。しかし、すでに32歳となっており、生活のため、彼の熱烈な求婚を受け入れます。彼を無骨でつまらない男だと思い、9歳年下の騎兵大尉イポリットと浮気をして位た彼女ですが、やがて少しずつナポレオンへの愛に目覚めていきます。
戦いで多くの勝利をおさめたナポレオンは国民に愛され、1804年フランス皇帝に即位しました。それに伴いジョゼフィーヌは「皇后」の称号を得、大きな栄光に包まれます。しかし、これが皮肉にも彼女の運命を変えてしまいます。皇帝となったナポレオンは後継ぎを必要とし、1910年ジョゼフィーヌを離縁してハプスブルグ家の王女と再婚してしまうのです。
離婚後もジョセフィーヌは彼のよき話し相手となりました。
1814年ナポレオンが失脚しエルバ島に流された翌月、彼女は50歳でその生涯を閉じます。カリブ海に生まれながらフランス皇后となったジョゼフィーヌ、革命の嵐の中で自分の思うままに生き、愛し愛された彼女の人生は今も多くの人の心を惹き付けます。